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2012年12月20日木曜日

「事を敬して信…」。中村勘三郎さんが生前に愛した言葉。

亡くなった歌舞伎俳優、中村勘三郎さんの生前のインタビュー映像がニュース番組『NEWS ZERO』の中で紹介された。彼が大切にしている言葉として「事を敬して信」を挙げると、そのように在りたいと話していた。


12月5日に急性呼吸窮迫症候群のため亡くなった中村勘三郎さんが以前、『NEWS ZERO』の村尾信尚キャスターからインタビューを受けたことがある。12月5日の放送では勘三郎さんを偲んでその一部が紹介された。

従来の歌舞伎の枠を超えた活動にチャレンジしてきた中村勘三郎さんは、1994年に東京・シアターコクーンで「コクーン歌舞伎」を始めた。古典歌舞伎を新たな演出で上演して石野卓球、椎名林檎といったミュージシャンを起用するなど、斬新な試みが話題となった。

一方でシアターコクーンでは本来禁止されている客席での飲食を認めるなど、観客が歌舞伎を楽しめることに目を向けてあらゆる角度から新風を吹き込んだ公演だ。そうした活動は「コクーン歌舞伎がなければ今の私はなかったと思う」と言うほど、彼にとって大きな意味があったのだ。

座右の銘を問われると勘三郎さんは、大事にしている言葉ならばと「事を敬して信」を挙げた。「論語の言葉らしい。『遊びも仕事も本気でやれば信頼を生む』というようにとらえている」と彼なりに解釈しており、そうした生き方を目指していると語った。

この言葉は論語にある「子曰く、千乗の国を道くに、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うに時を以てす」の一節と思われる。そのままに訳すと「国を治めるには、政事を慎重にして人民の信頼を得て、国費を節約して人民を愛すべき…」となる。

それをもとに様々な解釈がされており、「仕事を敬いの気持ちですれば、周りから信頼を得る」というものもあるのだ。中村勘三郎さんが「遊びも仕事も一生懸命に…」ととらえたのは彼らしいといえるだろう。コクーン歌舞伎をはじめ、海外での公演や現代演劇人と組んだ「法界坊」など歌舞伎での活動に力を注ぎながら、テレビドラマでも名演を残してきた。

中村勘三郎さんをよく知る女優の大竹しのぶは、訃報を聞き「誰もが引き込まれる魅力を持った人。いなければ困る存在だった」と語っている。何事にも本気で取り組んできた勘三郎さんだからこそ、そこまでの信頼を得ることができたのだ。

(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)